この記事ではAGA治療薬のミノキシジルを使用を開始してからの、その効果と、効果が出るまでの期間についてご紹介しています。
薄毛(AGA)の治療をしてみたいと考えている人は、ミノキシジルという薬の名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
今回はミノキシジルを使用し始めてからの、効果と期間について解説していきます。
AGAの治療を検討していて、ミノキシジルの発毛効果や、本当に髪が生えてくるのか?という疑問や不安を抱えている方は、参考にしてみてください。
ミノキシジルの効果
ミノキシジルには、「外用薬」と「内服薬」の2種類があります。
まずは、その違いをご説明していきます。
市販されているミノキシジル配合の外用薬の中で、1番知名度のある商品では“リアップ”があります。
ドラッグストアでも購入する事ができる外用薬は、内服薬に比べて薄毛に対する改善効果はゆるやかで、成分の浸透率は低いため、どうしても効果を実感するまでに時間がかかってしまいます。
しかし、その分ミノキシジルによる副作用の出現率も内服薬に比べると少ないため、気軽にAGA治療を始めようと考えている方や、内服薬を服用するのに抵抗がある方にオススメです。
次に、ミノキシジルの内服薬は、ドラッグストアでは購入できません。
AGA専門クリニックや皮膚科で処方してもらうか、または個人輸入代行業者を通して、自分で購入する方法しかありません。
ミノキシジルの内服薬は外用薬よりも成分の浸透率が高く、発毛効果を早く実感しやすい特徴があります。
その理由は、ミノキシジルの内服薬は血管の血流を通って細胞まで届くため、外用薬よりも浸透率が高く、より高い発毛効果を発揮します。
しかし、基本的にどちらもミノキシジルとしての役割は同じで、違いはありません。
ミノキシジルはアメリカで1960年代に高血圧の薬として、血管拡張剤の役割がある内服薬として開発されました。
しかし、副作用として【多毛症】や【髪が増えた】などといった報告が多数あったため、さらに研究が進められ1980年代にアメリカで薄毛治療の外用薬として実用化されました。
作用としては、強い血管拡張作用により頭皮の毛細血管の血行を促進し、髪の細胞に栄養を届けることができます。
血流を改善することにより、髪の毛が成長する為に大きな役割を担っている毛母細胞の、細胞分裂の活発化を促しさらに発毛も促します。
基本的に、ミノキシジルには血行を促進する、毛母細胞を活性化させるという2つの働きが確認されています。
髪の細胞に栄養がたくさん届けられると、結果的に発毛しやすくなるのです。
ミノキシジルは医学的にも発毛効果が認められており、AGA専門クリニックでも9割の患者が治療に満足しているという結果がでています。
そのため現在では市販の育毛剤を使用するよりも、ミノキシジルやプロペシアを使用しAGA治療を行う事を希望している人が増えてきているようです。
本当に生えてくるの?
ミノキシジルを使用すれば、本当に髪の毛は生えてきます。
ミノキシジルの服用(外用薬の使用も含む)を始めたからといって、すぐに髪の毛がフサフサになるわけではありません。
ですが、毛根を活性化して新しく生えてくる毛髪の発育を早め、毛髪を太くするだけではなく成長期を延長させる効果があります。
ミノキシジルの使用で、密度の高い毛髪成長を実感することができる人は10%程度ですが、3か月~1年においても緩やかに効果を実感する人が増えています。
ミノキシジルはクリニックで処方されるくらいの医薬品ですので、薄毛に悩んでいる方には効果を期待できます。
ミノキシジルの効果を最大限に生かすためにも、普段の生活習慣や食生活なども気を付けて頭皮環境が悪化しないように心がける事も大切です。
ちなみに既に死んでしまった毛穴からは、髪の毛は生えてきません。
そのため、ミノキシジルを服用しているから安心と思わずに、髪の毛に良い生活を送りましょう。
また現在では、ミノキシジルとプロペシアを組み合わせて処方しているクリニックがほとんどのようです。
プロペシアには、男性ホルモンを抑制させる効果があり、それにより抜け毛を減らすことができます。
2つの薬を併用する事でプロペシアで抜け毛を減らし、ミノキシジルの発毛効果でより髪の毛が増えたことを実感できるでしょう。
余計な毛も生えてくるんじゃないの?無駄毛も伸びるの?
結論からいうと、ミノキシジルを服用すると全身の余計な毛も生えて(濃くなって)きます。
前項でも説明した通り、ミノキシジルは高血圧の薬として開発されましたが、多毛症といった副作用が出たため薄毛治療に使われるようになりました。
そのためミノキシジルを内服することによって、頭皮以外の部分の毛根にまで効果が及ぶことにより、ムダ毛が増えてしまう可能性があります。
ムダ毛に関しては、特に腕や足、指などが濃くなるという報告がありますが、裏を返せば効果があらわれている証拠ともいえますので、続けていくことをおすすめします。
体毛が濃くなる事がどうしても気になるのであれば、ミノキシジルの服用をやめるのではなく、ムダ毛の処理を行ったり、美容クリニックやエステなどで永久脱毛をすることをおすすめします。
服用し始めてからどれくらいで生えてくるの?
効果が出るまではもちろん個人差はありますが、平均して3~6ヶ月ほどで94%の人に薄毛改善の効果がみられるとされています。
なので、6か月以上は継続して服用していくことを、おすすめします。
なぜ服用後にすぐに効果がみられないのかというと、髪にはヘアサイクルがありAGAが原因の方はヘアサイクルが乱れている場合がほとんどなためです。
そのため、ヘアサイクルを正常に戻し、AGAの影響で細くて弱く抜けやすかった髪の毛が抜け落ちて、新たに健康で強い髪の毛が生える状態になるまでには、最低でも3か月以上はかかるということです。
継続して使い続けることで、徐々に毛穴から産毛が生え始め、太くてしっかりした髪の毛に成長していきます。
服用をやめるとどうなるの?
ミノキシジルの服用をやめてしまうと、髪の毛は薄くなっていきます。
ミノキシジルは毛母細胞を働かせることはできますが、ミノキシジルを服用しなくなれば、毛母細胞は再び元の働かない状態に戻ってしまうのです。
すなわち、ミノキシジルの服用を始める前の、元の薄毛の状態に戻ってしまうということです。
ミノキシジルは、服用することによって「一時的」に毛母細胞を活性化させる薬という認識でいましょう。
では、一生同じようにミノキシジルを服用、使用していかないといけないのか?というと、方法はいくつかあります。
その方法というのは簡単に言うと、常に“体内にミノキシジルが残っている状態”にしておけば良いのです。
まず1つ目は、ミノキシジルの使用頻度を減らすことです。
例えば、これまで1日2回服用・使用していたのであれば、1日1回に変更してみることです。
それでも髪の毛の状態を維持できているのであれば、2日に1回にしてみたり徐々に頻度を減らしていく方法もあります。
2つ目に外用薬と内服薬を使用している場合には、どちらか1つにすることです。
ミノキシジルの外用薬も内服薬も使用を完全にやめると、体内からミノキシジルの成分が無くなり頭皮の状態が元に戻ってしまいます。
しかし、どちらか1つを使用しておく事でミノキシジルを体内に留めておく事が可能になります。
また、ミノキシジルの濃度を薄くすることも良いでしょう。
まとめ
薄毛に悩んでいる方は、ミノキシジルを使用して発毛効果を実感してください。
ドラッグストアでも販売しているミノキシジル配合の外用薬は、簡単に購入することもできます。
そして、ミノキシジルの内服薬はAGAクリニックに行く時間がとれない方や、費用が高くて通えないという方は、オンラインAGAクリニックで安く処方してもらえうことが可能です。