先日、急激に髪の毛を切りたくなって駅前のヘアサロンに飛び込みで行ってきました。
そこでの体験とこれまでの経験を元に、『良い美容室・ダメな美容室の見分け方』をヘアスタイリスト歴20年オーバーの僕がお伝えします。
この記事を書きかながら自店ではできているのか?
足りない面は補い、できている分は伸ばしていけるようにメモ代わりに書いていきます。
理容室・美容室での勤務経験があるため、どちらでも適用できる内容となっております。
これを見た一般のお客様に、なにかの役に立つことができたらうれしいです。
ではどうぞ。
新規飛び込みでの受付にて
新規の飛び込みで行った美容室の受け付けでは、どのような所に注目して見れば良いのかをご紹介していきます。
良い美容室と、ダメな美容室のポイントをチェックしてみてくださいね。
良い美容室
○当たり前ですが、笑顔で『いらっしゃいませ!』と言う。
○どんなに混んでいても予約が入っていても困った顔ひとつしないで元気に迎えてくれる。
○受付台がキレイに片付いている。
○荷物を預かるロッカーがある。
ダメな美容室
▲『いらっしゃいませ…』は言うにしてもどことなく暗い。←勇気があるならこの時点で帰ってもいいと思う。
▲混んでいたり予約がたくさん入っていると露骨に困り果て店長に確認しに行く。すると最悪なお店は、店長が新規のお客様に聞こえるように『いま混んでるから 待ってもらうか今度にしてもらうように伝えて』と言う。←確実に帰るべき。
▲そもそも店内に人がいない。
▲客待ちのソファで主人(店員)が新聞を読んでいる。
▲客待ちに灰皿がある。このご時世喫煙サロンは潰れるべき。
カウンセリングにて
施術に入る前のカウンセリングの時にも、良い美容室とダメな美容室でそれぞれ違いがあります。
ダメなポイントが当てはまる美容室に通い続けるのは、あまりオススメしません。
良い美容室
○目の高さを合わせて、対面もしくは鏡越しで話をする。
○全体的な長さ・前髪・後ろ・サイド・トップと部位別に聞いて、どんな感じにしたいかを雰囲気やイメージで聞いてくれる。
○ある程度、イメージが伝わったらヘアカタログやスマホなどでこんな感じですよね?と確認する。
○『最後に何か伝え忘れてること無いですか?』と確認してくれる。
○物理的にできない要望(ハゲてるのにベッカム風ソフトモヒカン等)は、一旦受け止めて間を置いてから根拠を伝えながら出来る髪型に導く。
ダメな美容室
○目の高さを合わせず、上から見下ろす角度で話しかけてくる。
○いきなりタメ口。
○要望を話させてくれる雰囲気がない。
○否定してくる。
カット技術について
カットをする際の技術も、しっかりと観察しておくと知識がなくても良い美容師と、そうでない美容師を見極める事ができます。
自分の担当の美容師が良い美容師なのか、ダメな美容師なのかを判断する参考になさってください。
良い美容室
○濡れている時のカットを10分以内でキメる。
○迷いがないハサミ裁き。
○クシあたりがソフト。
○途中で『後ろは、いまはこんな感じですよ。』と経過を合わせ鏡で見せる。
ダメな美容室
▲濡れている時のカットで15分以上かかる。
▲同じところを何度も切る。
▲クシが痛い。
▲黙々と最後まで切り終わる(途中の確認なし)
道具・消毒などの衛生面について
髪の毛をカットする際のハサミやクシなどの衛生面も、良い美容室とダメな美容室では対処法が大きく別れます。
カットされる側だと、衛生面はとても気になりますよね。
良い美容室
○道具を大事に扱っている
この項目は良い部分を伝えにくいんです。 消毒等は、お客様に見えない部分でするものですから…。
ダメな美容室
▲クシが臭い←このクシが臭い問題は気をつけないと半日くらいその臭いを自分の髪の毛にもらうことになります。
▲腰からハサミをぶら下げているスタイリストの90%以上は、お客様一人ひとりにクシやハサミなど消毒していない。。←理美容業界のタブーに触れてみました(^o^) 根拠は、僕が20年以上この業界にいてのべ500人以上と仕事してきましたが、その中できちんと消毒しながらやっているスタイリストは1割いませんでした。これは大問題です。僕も過去はこのしない側の人間でした。今は独立してやっていますので一客ごとにキレイに消毒や洗浄しています。
トークについて
美容室を選ぶ際、美容師とのトークが苦手だと感じる方もいらっしゃると思いますが、トークについても良い美容室とダメな美容室では違いがありますので、参考になさってください。
これは美容室というより、美容師個人の人柄にもよるかもしれませんね。
良い理美容師
○話をさせてくれる雰囲気をつくる事ができる。
○話したくなさそうなお客様を見極めてそのようなお客様には、静かに接することができる。
ダメな理美容師
▲空気が読めないので一方的に話しまくる。
▲共感してくれない←まずは否定…。悲しいけどよくいます。
▲息が臭い←理美容師ってタバコ吸いたてで接客するのが普通の人種なんです。
仕上げについて
カットが終わり、最後の仕上げの段階でも美容室によって良い悪いの判断ができます。
カットが終わって仕上げてもらった時に『ん?』と思った経験がある人も多いのではないでしょうか?
以下のポイントに注目をして、良い美容室かダメな美容室かを判断してみてください。
良い美容室
○ブローの時間は最低限で、作り込まず自然に仕上げる事ができる。
○再現できるようにスタイリングのテクニックを教えてくれる。
ダメな美容室
▲無駄にドライヤーが近く、ブローをこれでもかっていうくらいする。←ブローに時間がかかればかかるほど再現しにくいヘアスタイルだと思ってください。残念ながら、美容師がそんな時間をかけないとできない髪型ってことです。
▲どこのパリコレかっていうような奇抜な感じに仕上げてくる。
お会計について
お会計の時にも、良い美容室とダメな美容室にはそれぞれ特徴があります。
美容室では金銭の授受が発生するので、価格等がはっきり提示されていない美容室は要注意です。
良い美容室
○ゆっくりとわかりやすい言葉で明確に説明する。
○そもそもカウンセリング時に料金を伝えてくれている。
ダメな美容室
▲専門用語のメニューを早口にざっくり伝えてくる。
▲お会計時までいくらかわからない。
家に帰って一度シャンプーした後
美容室でカットしてもらってすぐは、セットしてもらっている事もあり良い感じだと思っていても、帰宅してシャンプー&ドライをした後のまとまり具合などを見ると、良い美容室なのかダメな美容室なのか見極める事ができます。
良い美容室
○馴染む
ダメな美容室
▲ザンギリ頭OR坊ちゃん刈り
1週間経過後
美容室でカットして1週間くらい経過しても、良い美容室か悪い美容室か見極める事はできるのか?というと、これは少し難しいかもしれません…
良い美容室
○なじむ
ダメな美容室
○なじむ
残念なことに、下手くそが担当しても不思議と1週間もすれば馴染むんです。 もちろん限度はありますよ。
髪の毛が薄い人は美容室と理容室のどっちに行くべき?
もしも貴方が髪の毛が薄くて悩んでいるのであれば、
散髪は理容室でしてもらいましょう!
私は理美容業界にいたので情けない現状を告白しますと、理容室は薄毛・・・所謂ハゲの方の扱いに慣れています。
上記したように、理容師は男性が多く悩みが痛いほどに共感できるので、むしろ優しい対応になります。
ですが、美容室は女性の美容師が多いので【うわっ】と内心思われてしまっている事もあります。うわっの意味は察してください。
そのような理由から、私は理容室を推奨しているのです。